新潟県ってどんなところ?

山古志の一本杉


農業目線で新潟県を見ると、新潟県は日本列島の本州中央の北部にあり、日本海に沿って北東から南西へ細長く伸びた形が特徴です。佐渡島、粟島(あわしま)を含めて総面積は約1万2600平方キロと全国5位の広さです。

 

本土は日本海側に越後平野などの穀倉地帯*1、内陸側に2000メートル級の山々があり、この山々から流れる信濃川阿賀野川などの主要な河川が平野を抜けて日本海に注いでいます。

 

本土の平均気温は約13度で、年平均降水量は1800ミリ前後です。その多くは年間120日以上の降雪によるもので、この雪からできる豊富な水を利用できることが、コメ作りが盛んになった理由の一つになっています。

 

 

新潟県の農業の現状は?

新潟県の2020年の農業産出額は2526億円で全国12位。このうち約6割を占める米が1503億円で、作付け面積や収穫量ともに全国トップです。新潟県で作られた米は首都圏を始め、全国に出荷されています。また、主食用米だけでなく、米菓や切り餅、米粉、日本酒などの原料となる非主力用米の生産や、国内自給率の低い大豆などの生産も推進しています。

米に次いで県内で農業産出額が大きいのは畜産の485億円、うち鶏卵が179億円で全国8位です。他にも、花きの生産が盛んで、2019年のユリの作付け面積や球根類の収穫面積は全国一位を誇っています。

 

また、米以外の農業経営の幅を広げるため、園芸生産の導入・拡大に向けて新潟県園芸振興基本戦略を策定し、推進中です。

*1:穀倉地帯・・・穀物を多く生産する地域