大崎菜

新潟県の伝統野菜「大崎菜」

 

大崎菜


本種はアブラナ科に属し、産地は南魚沼市の八海山麓大和町大崎である。栽培を始めた時代は、女池菜よりも古く、寛文年間(1661〜1673)から始まったといわれている。大崎地区は、北面に丘陵(きゅうりょう)を背負い、積雪が比較的少なく、火山性地下水の湧水が豊富で、水かけ菜*1の栽培に適していた。江戸時代から明治時代中期にかけては、魚沼川から信濃川の川船輸送の便利も良かったので、普及するにも便利だった。よく分けつするので、同一株から根元を順次かきとり、冬中、出荷を続けることができる。

 

現在も大崎菜の種子は門外不出である。しかし、他の地区では、類似の種類の趣旨(八色菜(やいろな)、芹田菜、大和菜など)が販売されているようである。

*1:水かけ菜・・・冬季の水田に高畝を作り、湧水を流して保温し栽培する伝統野菜